川根茶とは

日本三代銘茶である「川根茶」

kawane tea

日本には、長い歴史と伝統の中で育まれた「銘茶」と呼ばれるお茶があります。
その中でも特に名高い選ばれし三つのお茶、それが日本三大銘茶です。
静岡の川根茶、京都の宇治茶、埼玉の狭山茶。
川根茶は大井川沿いの山間地、朝晩の寒暖差と川霧が育てる、繊細で香り高いお茶です。
ほどよい渋みと甘み、そしてすっきりとした水色(すいしょく)が特徴。通の間でも“山の茶”として高い評価を受けています。

川根茶の自然で育まれたお茶

日本一のお茶の産地「静岡」は全国の約4割を生産する大産地です。
川根茶は、そんな静岡の中で掛川茶、牧之原茶と並んで静岡を代表するお茶として知られています。
川根の山の優良な土壌と清らかな水は、茶通の方々から賞賛される「川根茶」には欠かせない条件です。

川霧の恵み

川根の朝には、大井川から立ち上る幻想的な
川霧(かわぎり)が現れます。
この霧が新芽を強い日差しから守りながら
やさしく包みこみます。

芽はやわらかく水分をたっぷり含み、渋みが抑えられ、まろやかで香り高いお茶に育ちます。

山間地特有の寒暖差

山間地ならではの温度差も、川根茶の特徴。
昼間にぐんと育ち、夜にしっかり休む。この気温差が、お茶に深い旨みと甘み、コクを生み出します。
さらに、山の斜面で育てられることで、水はけがよく、根がしっかりと張り、ミネラルをたっぷり吸収されます。

浅蒸し製法

川根茶は、一般的な静岡茶よりも浅めの蒸しで仕上げられます。深く蒸さずに作る川根茶は、澄んだ緑の水色(すいしょく)と、のどの奥でふわっと広がる奥深い香りが特徴です。
近年では深蒸し茶も作られるようになっています。

川根茶として認められるために

独特の自然の甘みとコクがあり渋みの後に甘みが追いかけてくる様な味わいで、後味がすっきりしています。甘み・渋みが程よく調和しています。

香り

あまり深く蒸さない製法(中蒸し製法)で、お茶が本来持っている香りが際立ちます。

水色(すいしょく)

抹茶のような濃い緑色ではありませんが、薄くもなく程よい緑色の水色です。

形状

少し粉っぽいところもありますが、形もあり、細かくよれてツヤがあります。